くまんち

なんてことない、日々のこと

日曜日にはプラムケーキ

『大どろぼう ホッツェンプロッツ』を読んだことのある食いしん坊なら、皆、気になっていたはずだ。
主人公たちが心酔する プラムケーキ の味を!

 

主人公カスパールとその友達のゼッペルはカスパールのおばあさんが作ったプラムケーキが大好き!
毎週日曜日に食べるプラムケーキをそれはそれは楽しみにしている。

「ぼく、コンスタンチノープルの皇帝になる!そしたらきっと毎日 生クリームたっぷりのプラムケーキが食べられるからね!」

f:id:kmarikuma:20220608131047j:image

***

子どもの頃に大好きだったホッツェンプロッツ三部作を娘に買うと、このプラムケーキのレシピがついていた。
「お母さん、作ろうよ!」娘は目を輝かせる。
折しも、義母からすももをいただいた。
そして、大好きな“グレーテルのかまど”(Eテレ)も
「ホッツェンプロッツのプラムケーキ」を特集。

まさに、「時は満ちたり!」

というわけで、昨日娘と焼いたプラムケーキを、主人公たちに倣って日曜日の朝、食べた。

f:id:kmarikuma:20220608131111j:image

食べたことのないケーキを作るのはドキドキする。なんせ味の正解がわからない。おいしいのかしら…
主人公たちに倣って、たっぷりの生クリームを添えて、いざ実食!

すももの甘酸っぱい爽やかな酸味に、甘いシュトロイゼル。生クリームはなくてもおいしいけれど、なるほど生クリームと一緒に食べるとまろやかなおいしさに変わる。
「おいしいね!」
娘には少し酸っぱかったようで
「うん、でも毎週は食べなくていいや」

そうか、そうかもね。
でも、素朴でさっぱりとした味わいだからこそ毎週食べられる気がした。

ドイツでは、畑や庭先にプラムの木が植えられているのだという。日本でいえば、梅の木みたいな感じだろうか。夏の終わり、ちょうど今頃の季節に食べるのだそうだ。
行ったことのないドイツの風景を思い浮かべながら食べる。

毎週プラムケーキを楽しみに遊びにくる孫たちの為にプラムを摘んでケーキを焼くカスパールのおばあさんの姿を想像すると、その味はまた一段とおいしく思われた。

『大どろぼうホッツェンプロッツ』のプラムケーキ、読書の秋と食欲の秋をいっぺんに楽しみました♪