くまんち

なんてことない、日々のこと

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雨漏りの記憶

今日は雨降り。なかなかの土砂降り。 幼い頃、私は小さな平屋に住んでいた。大学卒業後すぐに結婚した両親は若く、お金もなかったのだろう。家は古くて、二部屋しかなくて、トイレは汲み取り式。裏山にはたぬきが住んでいた。 それでも私はこの家に住んでい…

寄り添う指

なんとなく注目してしまう体のパーツ。誰にでもあるんだろうか? 私の場合は、指。 きっかけは中学生の頃。国語の先生が唐突に「あら、綺麗な指ね」と褒めてくれたのだ。 私の手は指が長い。が、節が太い。アスパラと言うよりは笹のような指で決して“綺麗”で…

幸せな食べ物

食べることは生きること その通りだと思う。本当に美味しいものは心まで満たす。 大好きなパン屋さんが店じまいしてしまう。出不精な私が知っている数少ない、お腹も心も満たしてくれるお店だ。食べるたびに、明日も頑張ろうと元気をくれるパンだった。 噛み…

毎日がドラマチック

1歳の息子は掃除機が好きだ。 ブィーンと言いながら、ゴミを吸う姿が好きなのか、吸いながらウォンウォン吐き出す排気が好きなのか。 はたまたボディを熱くさせながら働く姿が好きなのか… おそらく掃除機の全てが彼を惹きつける。 掃除機が動き始めると「き…

朝ごはん

「お母さん!これ、おいしい」 寝ぼけまなこでたまごサンドをかじった娘がぱっちりと目を開けて言った。 「そう?よかったね」 ちょっと前までたまごがあまり好きでなかった娘、よく考えるとたまごサンドを作ってあげたのは初めてだった。 「たまごがあった…

犬も食わぬのに

特に好きな作家というわけでも、気に入った本というわけでもなく、気まぐれに手にして、気まぐれに開いたページの言葉が、妙に心に刺さることがある。 「油断するなよ、昨日の 好き と今日の 好き は違うんだから」 こんなニュアンスの言葉だった。 中学生の…

自戒をこめて

虐待死のニュース 胸が痛む。幼い少女の悲痛な言葉に涙が溢れる。5歳の女の子のノート、反省文を書きなさいとでも言われていたんだろうか。 もうパパとママにいわれなくてもしっかりとじぶんからきょうよりもっともっとあしたはできるようにするから もうゆ…

ギックリ腰のこと

ギックリ腰になった。 別に特別重い物を持ったわけではない。年中カンガルーのように息子を抱っこしてるとはいえ、思い当たるきっかけもなく…目が覚めたら、ギックリ腰であった。 正確には腰ではなく、尾骶骨の辺り。「おしりが割れる‼︎」なんて言ったら 「…

自分探し

35歳娘が一人、息子が一人、当たり前だけど夫も一人。 専業主婦、寝ても覚めても母ちゃんである私には肩書きなんてありません。そんなことを気にもとめず、てんやわんやと過ごしているのに、ふとした拍子に心許なくなる。 [自分探し]は思春期の命題だと思…