くまんち

なんてことない、日々のこと

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

人生

子供の頃は、世界のどこかに私の人生の始めから終わりまでを記された本があると思っていた。私の子供時代、80〜90年代は今より現実と虚構の境界線が曖昧だったように思う。 子供だったから、というのもあるし、デジタル技術やテレビの画質の差もあるだろう。…

shortnoteは紙飛行機

子どもの頃、童話作家の佐藤さとるさんが好きだった。コロボックルシリーズはもちろん、短編集もどれも大好きだ。日常と隣合わせのメルヘンは、私の現実と空想の境界線を曖昧にしてくれた。 道端に落ちているクレヨン、夜中の電信柱、引き出しの中のチビた鉛…

股覗き

息子が新しい世界を発見した。 股のぞきだ。 なぜか急に四つん這いになってお尻を高々と上げ、そのお尻をフリフリしていたので、お尻側から声をかけてみた。 おーい。「?……あ!わぁぁ!!」初めて逆さまの世界を見たらしい。 「ミて!て、て!」と大興奮。 …

親になって、しばしば自分を見失いそうになるような錯覚を起こすことがある。子供のことで頭がいっぱい!私には私の時間さえない!…みたいな。 それはすごく窮屈で苦しい。 上の子が3歳くらいの頃、毎日楽しくて幸せなはずなのにいっぱいいっぱいで「私の愛…

手に汗握る

「本とか映画になりそうじゃない⁈」と娘が言った。おそらく大抵の人が苦手なゴキ…Gのこと。 昨日、買い物終わりにスーパーの休憩所コーナーでおやつを食べていた。 「お水、とってくるね!」と冷水器から両手に紙コップを持って戻ってくる娘を転けないかと見…

まつ毛も抜けた

「もう、好きになった時点で負けなんだよね」 そう溢す友人は彼氏のワガママに振り回されることが誇らしげで、楽しんでいるように見えた。当時の私には「ふ〜ん」って感じだった。『私は私のペースを乱すような彼氏ならいらない』彼氏の為に時間を割いて我慢…

打ち上げ花火

花火大会に行ってきた。 早めの夕飯を済ませて、車は混むから、と家族4人でのんびり港まで歩く。 いつもはありえない時間帯の散歩にはしゃいだ息子のパタパタする足先を見ながらベビーカーを押す。 同じ方向を目指して歩く人、私たちを軽やかに抜いていく自…

お盆に帰る

お盆の話。怪談ではないけれど、人によっては“世迷いごと”を真顔で書いたので、お嫌いな方はお避けくださいね。 小さい頃、我が家には犬がいた。私が生まれる前から両親の大切な家族。 名前は「しろ」白いから「しろ」 パッと見はソフトバンクのお父さんに似…

8.9.11:02

「被爆者が年々減少」「語り継ぐ」毎年、この時期になると聞こえてくる。 被爆3世になる私は、語り継ぐ立場にあるのだろうと思う。しかし、祖母に被爆体験を聞くことができない。 夏休みの宿題に「戦争体験をおじいさん、おばあさんに聞こう」という欄があっ…

立秋

「今日から秋なんだって!」 朝のニュースを見ながら娘が言う。 立秋 「暦の上ではね〜」と返す。こう暑いと実感しようもないよね。 『めざせ!お昼前には図書館へ!』なんて言いながら朝の家事をあれこれする。 娘の自由研究の資料集めだ。大人になってまで…