くまんち

なんてことない、日々のこと

棟上げ

家が建つ、というのはつくづくすごいことだ。
 
去年まで畑だった土地が埋め立てられ、
地盤を強化し、コンクリートの基礎を打って、
今日、柱が組み上がった。
 
間取りをあーでもない、こーでもないと悩み、キッチンなどの設備、床材や建具…時に悩み、主に夫婦喧嘩しながらきた今日までは、すべて紙の上のこと。
 
紙の上にしか存在しなかったものを、しかと地に立たせる。すごい。
二次元から三次元へ。違うか。
とにかく、すごいの一言に尽きる。
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半日でここまで建つなんて…


しかも、棟上げは10人掛かりで作業をしているが、これから通常時は棟梁一人で作業をしていくのだそうだ。信じられない。
過労で倒れないようにしていただきたい。
 
さて、初対面となる棟梁は一仕事終え、汗だくだった。
「どうも。棟梁の〇〇です」と名乗るその人は土佐犬のような迫力

「どうも。よろしくお願いします」と応対する夫はポーカーフェイスモード。
なぜだ!ここは社交スマイルモードじゃないのか。
人見知りの私は両者を見比べおろおろ緊張しつつ、微笑み担当に徹する。


人懐っこいチワワのような現場監督曰く
「見た目は厳ついですが、緊張することないですよ♪何か気づいたことがあれば気軽におっしゃってください!」
とのことなので、少しずつコミニュケーションを取っていきたいと思う。


差し入れとか、何がいいだろう…
ミスドのドーナツとかを喜んでくれる人ならいいな。
 
 
ものづくりの仕事は尊い
 
「すごい」と一言漏らしたきり、何も言わず我が家の柱を見上げる夫。
その隣で私は、未だスタートラインだというのに、感動しきりだった。