毎日がドラマチック
1歳の息子は掃除機が好きだ。
ブィーンと言いながら、ゴミを吸う姿が好きなのか、吸いながらウォンウォン吐き出す排気が好きなのか。
はたまたボディを熱くさせながら働く姿が好きなのか…
おそらく掃除機の全てが彼を惹きつける。
掃除機が動き始めると「きゃあ!」と 走り寄ってきて、手を叩いて応援する。
“ 頑張れ、掃除機!いいぞ、いいぞ、掃除機! ”
掃除機の後ろを手を叩いてついて回る。
テンションが上がり、ブィーンと働く掃除機に抱きつき、排気に顔を寄せて「ワァー‼︎」と叫ぶ。
扇風機ならともかく、排気だ。やめてほしい。
ダメよ、と掃除機を止めると大泣き。
動け、動けとばかりにボディを叩いて、抱きつき
「わああああああ‼︎‼︎」もはや慟哭。
“助けてください‼︎‼︎”
と私の頭の中で同時通訳され、平井堅が歌い始める。掃除機をかけるたびにドラマチック。
我が家の掃除機は間違いなく、今が一番愛されている。