人生
子供の頃は、世界のどこかに私の人生の始めから終わりまでを記された本があると思っていた。
私の子供時代、80〜90年代は今より現実と虚構の境界線が曖昧だったように思う。
子供だったから、というのもあるし、デジタル技術やテレビの画質の差もあるだろう。世紀末、世紀末ととんでも番組が毎年のように特番で放送され、私はそのとんでもな与太話が好きだった。“運命の本”というのもそういう類の番組で紹介されていた。
思春期以降、自分の人生は自分で作るものだと思っていた。勝ち取り、もぎ取り、後悔したくなければ戦うしかない。
勝ち組、負け組という言葉もよく耳にした。
のんびりマイペースな私は、油断すれば誰かの踏み台にされるのではないかと怯え、必死だった。
今、ふと人生について考えた時
人生はやはりゴールだけは決まっているような気がする。
それは川の流れのようなもので、急流もあれば水面煌めく穏やかな流れの時もある。濁流となることもあれば、干上がり淀むこともあって…それでも最後は海に出る。
どんな流れであっても、沈まないように、腐らないように流れに乗って淡々といけば、行き着くところへたどり着くものなんじゃないか。
流れにうまく乗り、その時々を誠実に生きていけば
結局は幸せになるんじゃないか。
どんぶらこっこ どんぶらこ…
私みたいな“ 桃 ”はおばあさんに拾われることなく、海に出ちゃうかしら?
鬼退治のようなドラマチックな使命はないかもしれないけど、まぁ、それはそれで。
今のところの私は自分の人生に「これが私の生きる道」!という気負いが抜けて、これはこれでいい感じです。
あ、そういえばこの歌もだいぶ脱力系ですね。
悪いわね〜ありがとね〜
これからも よろしくね〜♪