悪魔のリスト、どんぐりに敗れる

悪魔のリストを作りクジ引き週末計画。
非常に長くなったので、タイトルでネタバレです。
クジ引き不発の顛末とありふれた週末模様を綴ります。

 
《 私のリスト 》
• どんぐりランド
• 船で離島へ
• アンパンマンを作る（巨大アンパン）
• 押入れ睡眠
• 果樹園のジェラート屋さん etc...
 
《 娘のリスト 》
・ どんぐりランド
・ どんぐりランド
・ どんぐりランド
・ 押入れで寝る
・ 押入れで寝る
 
……え？
 
「だって、どんぐりランドに行きたいんだよ。クジの当たる確率を上げようと思って」
 
娘は金曜に学校からどんぐりランドのチラシをもらって帰ってきて、頭の中はもう、どんぐりランドのことでいっぱい！
 
…じゃあ、どんぐりランドは確定でいいよ。
他に何か…何かないのかい？子どもらしいとんでもない発想は⁈
 
「押入れで寝てみたいと思ったら、それしか思いつかんくって。あと、枕投げ…かな？なんか投げまくる」
 
……うん。じゃ、どんぐりランドに行って、寝る時は押入れね。あれ？クジ引き……まぁ、いいけどw
 
「ヒャッホーウ！！！」
 
真面目か！
せめて、せめて母の発想は超えとくれよ。

…で、行ってきました。（娘、乱れ過ぎ）
暴走息子の安全の為、と娘を説得し、どんぐりランド近隣の公園へ。
どんぐりを拾い、菊花まつりの見事な菊を観賞して

和太鼓の演奏を鑑賞して

…帰りたかったけど、
「じゃ、どんぐりランド、行くよね？ね！」
 
ダメ？この公園じゃ満足できません？
ビニール袋いっぱいどんぐり拾ったや〜ん
 
「どんぐりランドでどんぐり貯金しなきゃ意味ない！」
 
そうなんです。娘の恋い焦がれるどんぐりランドでは、拾ったどんぐり（水に浸けて、沈んだ物のみ）の数だけポイントをどんぐり銀行に貯めることができるのです。

貯めたポイントに応じて協賛企業の恩恵を受けられる。よく行くケーキ屋さんも500円以上購入で100P＝100円の値引きをしてもらえちゃう！
 
腹を括ってLet's goどんぐりランド。
（あぁ、今、この細い坂道で対向車が来たら…）とハラハラしながら一車線しかない山道をくねくねと。
幸いにも山を転がり落ちることなく、無事どんぐりランドに到着したのが３時半。受付は夕方５時まで、と書いてあったのにセンターの方に急かされる。
 
「早く早く！どんぐり、数えた？」
「まだです」
「じゃ、水に浸けるから！はい！」
 
ザバーン。娘の拾い集めたどんぐりが水桶へ。
スーパーの買い物袋の半分ほどあったどんぐりの約半分が浮いてしまった。
 
「マテバシイはね、去年のものがいっぱい残っていたりするのよね」
 
ツヤがあるものが新鮮そう！なんてリスのように🐿鑑定しながら選んでいたのにね、残念。
 
「はい！じゃ、沈んだものを数えて！通帳は持っとんかね？住所変更はない？…はい、コレに記入して！
はいはいは〜い！みなさん、そろそろ終了ですよ！どんぐりを数えていない人は急いで！もうすぐ4時ですよ〜日が落ちたら、イノシシ出ますからね！」
 
イノシシ！！
 
水に沈んだ身の詰まったどんぐりは植樹や野生動物のエサなどになるそう。
子どもたちが楽しみながら、自然保護の一端を担える、私はこの取り組みが好きだ。
 
お土産に間伐材でびゅんびゅんごまを作って

娘は今、びゅんびゅんごまを回すのに夢中。
「学級文庫に『びゅんびゅんごまが回ったら』って本があってね、やってみたかったんだ！」
なかなか難しいようで、苦戦している。
ふふふ、お母さんも子どもの頃にその本を読んで練習したから、びゅんびゅんごまを回すのはお手の物よ！
 
あぁ、山場もないのに長々と書いてしまった。
 
そして、娘は念願の押入れで眠ったのです。
押入れにお客さま布団と不在の父の布団を並べて、羽毛布団を被せてふかふかに。
私と息子はいつも通り畳の上。
 
翌朝早くに、のっそりと押入れから出てきて、そっと私達の布団に帰ってきましたけどね。
大満足のようです。
 
押入れの中はぬいぐるみでモフモフ。やれやれ。
 
これにて完結。ぽっぺんぱらりのぷぅ！
 
［おまけ］
帰ってきた我が家の鬼…もとい、夫はどんぐりの話、びゅんびゅんごまの話、押入れの話…と大層モテモテでした。夫の土産話も花が咲く。
久しぶりに娘が膝の上で話すのに嬉しそう
息子がピョコピョコ抱っこをせがむのも嬉しそう
 
たまには一泊二日の不在もいいね。