くまんち

なんてことない、日々のこと

我が家の炊飯事情

炊飯器の不調から、だましだまし…もとい炊飯器の命の限り使い潰してやろうと思ったのだけれど、どうにも老体に鞭を打つのにウンザリしてしまった。
 
毎度の蒸気漏れでびしょびしょの炊飯器のおしりを拭き、ちょっとの水加減の違いでカピカピになるのに悔しい思いをし、毎度毎度と様子を伺い、漏らしたお尻を拭き……炊けたご飯は『まぁ、食べられるけど…』
 
やっとられんわ!!
 
週末、炊飯器を買うぞー!週末まで圧力鍋で炊いてやるーーー!!と圧力鍋で炊き始めた。
 
お米を研いで、水に浸すこと30分。その間におかずを作りながら…あ、30分くらいかな?と圧力鍋に火を入れる。いつもタイマーを忘れるので、子どもの見ているアニメがタイマー代わり。
シュシュ…と音を立て、バルブがカタンと上がる。
IHのタイマーを5分にセット。IHにタイマーがついていてくれてよかった。時間になったら勝手に火を?消してくれるんだもの。粗忽者の私も安心してうっかりできる。


初めて炊き上がりを確認した時はドキドキだった。
 
失敗していたらどうしよう…
なんで、パスタに路線変更できるおかずを準備しなかったの、私。
肉じゃがとほうれん草のお浸しとたまご焼き。
同じ材料でじゃがいもコロコロオムレツとほうれん草のバターソテーとかどうにでもなったはずなのに…!
 
なんて思いがドタバタと脳裏を駆け抜けて
いざ、開いてみると
そこにはふっくらツヤツヤのご飯ができていた。お米の一粒一粒がすっくと起きた、まるでCMのようなご飯。
ひゃ〜っと沸き立つ胸を抑えつつ、ご飯茶碗によそってテーブルへ。
 
「今日は圧力鍋でご飯を炊いてみました!」ドヤッ
 
「あ、色が違う…」と夫。一口食べるなり
「昨日までのご飯は何やったんや!」もぐ。
「すごいな!…でも、コレめちゃくちゃ時間がかかったんじゃ?」もぐもぐ。
「30分お水に浸して、5分加圧して…あ、でも圧力がかかる前にも時間があるから…」
「やっぱり炊飯器の方が早いんやろ?」
「いや、時間で言えば炊飯器と同じくらいの時間だと思う」
「でもさ、手間がすごいんやろ?確かに美味しいけど、毎日のことだからさ、いいんだよテキトーで」
「それがさ!30分放ったらかしで、圧力かかったらタイマーして、放ったらかしてるだけなの!びっくり!!手間は炊飯器とあんまり変わらないよ!」
「へぇ〜…!おかわり」
 
普段、無口な夫が面白いくらい喋っていた。彼の中の味王さまが暴れ狂って表にまで漏れ出しているのがおかしくて仕方なかった。
 
夫はその後、3日くらい「うま。今までのご飯は何やったん」と言い続けた。
 
かくして、我が家は炊飯器を購入する機会を失った。
 
朝のお弁当の時だとか諸々不便を感じることがあるだろうと思っていたのに、2週間近くなるが今のところ問題ない。
 
 
ちなみに、炊飯器はじゃがいも蒸し器に転職。
私はじゃがいもを茹でるのもレンジでチンするのもあまり上手でないので炊飯器さまの転職、大歓迎♪