くまんち

なんてことない、日々のこと

写真は苦手

卒業アルバムの個人撮影に向けて、娘は鏡の前で「自然な」笑顔の練習に励んでいる。
いつも身嗜みなんて男の子のように手櫛でささっと髪を整えてシャツがはみ出ていないかチェックするだけの(それすらチェックしているかあやしい)彼女も鏡を見るたびに、前髪を整え
 
にこ。にっこ!にやり。む。に。…ふぅ。
「お母さん、もう、わからん!」🥺
 
わかる…
 
一生残るんだものね。必死よ、そりゃ。
私なんかたった5年の免許証の写真すら、ちょっと練習するもん。
 
写真ってどうして違和感があるんだろう。

紛れもなく「私」なのに、なんだか知らない顔をしている気がする。現在の免許証は「あれ?お母さん、こんな顔だっけ?」と子どもたちが言うくらいだ。
 
珍しく一生懸命鏡に向かう娘がかわいくて、

髪の毛がボサボサじゃなきゃいいんじゃない?ダメ?じゃ、自分が好きな顔の感じを覚えるくらい練習するしかないよね〜なんて面白がってしまう。
 
「お母さん!私、左の眉の位置ここ!?」
 
は?
 
「右と左と位置が違うんだけど!!」
 
本当だ。全体的に左の顔が大きい。
 
「あ!お母さん、お母さんの顔もだよ!!」
 
そういうもんなんじゃない?にんげんだもの…と話をまとめようとしたが娘の興奮は収まらない。私のスマホをさっと取り、私の顔を写真に撮って見せると言う。
 
真正面から無表情の顔を撮ってもらう。
「見て、右半分」
はいはい。
「で、左半分!」
 
!?…びっくりした。めちゃくちゃ違う!!
左側、老けてる!!

位置の問題なんてどうでもいいくらい、右半分と左半分の年の差がすごい!!5歳は違う。
何これ、何これ!!怖!!
 
夫にも見せる。「いやいや、人間てのは線対象じゃないのが当たり前で…」なんて言いながら右半分、左半分の私の写真を見せられると「違う!怖!!」と言い放った。恐る恐るスマホから目を上げ、私の顔を見る。無言。
「5歳は違うよね〜左の老け方どういうこと!?w」と自虐的に笑うと、夫は「…いやいや」と目を逸らした。

やめて!その他人行儀!!( ; ; )
 
恐ろしいことに鏡を見ても、左右の目の大きさが違うことしか認識できないのだ。おそらく脳が補正しているのだろう。
 
私は私が思っているよりも、左半分が老けている。
 
衝撃の事実。
 
左側だし、新型コロナワクチンのせいってわけにいかない?いや、そうすると今日の2回目接種で更に老けこむことになるのか。ないな!撤回撤回。
 
 
今朝、いよいよ個人撮影だと浮かない娘の髪を念入りに整え「うん、かわいい」と送り出した。
 
こんなに丁寧に髪を整えてあげたのは、もしかしたら入学式以来かもしれない。
次は、卒業式なのかな。
 
いい写真、撮ってもらえるといいね。