リスペクト昔ばなし
「ねーちょっと!その髪型は女の子だから!」
「いいの!これ、ぼくの!」
「こっちの帽子にしよう?ほら…もう、なんで!?」
「こっちがぼくの!!」
「もぉーーー!!」
LEGOをしながら姉弟喧嘩。どうやら娘は作ったLEGOのお家に我々家族を配置しようとしているらしい。
左からお父さん、お母さん、娘、息子。
バイクに乗って銃を構えているのが、息子が自作した自分(ヤバイ奴)
娘が問題としているのはこの髪型だ。(銃はいいらしい)
おわかりいただけるだろうか、ポニーテール。
「なんで!?」と苛立つ娘を宥めて、どうしてコレがいいのか息子に聞いてみる。
「だって、かっこいいから」
「うらしまたろうみたいだから!」
浦島太郎!!
「浦島太郎、好きなん?」
「うん!だって、いじめられてるカメを、子どもたちにやめるんだ!って助けたから」
「ぼく、浦島太郎みたいになりたい」
渋い!!でも、いいぞ!イイ!!
「ちび太、浦島太郎、知ってるの?」
「知ってるよ。浦島太郎、カメさん助けて、それからカメさんのお家に行って、ご飯食べて、宝箱もらったの」
「それで、宝箱におじいさんのケムリが入ってて、ヒゲはえたんだ」
すべてを知った上で浦島太郎になりたいのか…渋い!いいぞ、息子!
「ねぇ、この髪型は浦島太郎に憧れるちび太の気持ちなんだから…いいじゃない」と娘に言う。言いながら笑っちゃっている。
「うん、いい。もうコレはちび太だよね」
娘も笑っていた。
最後はおじいさんになっちゃう、とか謎の腰蓑とか…そんなことより、弱い者を助けたという大事なところをリスペクトする、
そんな君が大好きだ!