くまんち

なんてことない、日々のこと

夏休みの1ページ

娘の友だちが家に遊びに来た。
彼女たちは転校前の友だちで、去年は新型コロナの流行からなんとなくお互いの家への行き来を自粛していたため、1年半ぶりだ。
 
ここらの感染状況で言えば、去年の方が余程安全だったし(一日一人いるかいないかだった)一日30人超の今夏こそ自粛、というご家庭もあるだろうと思うけれど…
修学旅行も宿泊なし、夏の帰省もなし、旅行も県外へは自粛要請…そんな子どもたちに少しでもお楽しみをと思ってしまうのだ。
 
車でやってきた友だちをわくわくで迎える娘。
玄関先で「久しぶり!久しぶり!」と大はしゃぎしてなかなか中に入ろうとしない。
「本日はご来場いただきありがとうございます♪こちらが洗面所でございま〜す。こちら石鹸で〜す」
「は〜い」うひひ
「目の前の鏡にご注目ください。今朝、私が磨きました。楽しみすぎて、めちゃくちゃ掃除、頑張りました!」
「何それ〜」うひゃひゃひゃ
 
洗面所でさえ大はしゃぎ。
なんでも可笑しくてしょうがないお年頃ね。
 
「私の部屋に案内しま〜す!」と子どもたちが2階に上がっていく。
2階から「ここは寝室だから開けないでね」なんて声がする。「トイレはここ。遠慮なく使って!」「ここはお父さんの書斎だから立ち入り禁止で〜す」
 
狭い家なのに、娘の部屋までの道のりは遠い
 
「ここが私の部屋!」「おぉ〜」「かわいいね!」「実は片付けられなかったものは弟の部屋にぜーんぶぶち込んだけん、見てー!物置き状態でーす♪」
「うわ!マジだ、ウケるw」
 
ひぇ〜…何やってんのよぅ。照れたのね?
まぁ、いいけど(^^;
 
静かになった2階から時々笑い声が聞こえる。
下で私と遊んでいる息子はそわそわ。お姉ちゃんたちが気になる。
「ぼく、ちょっとこれ(戦隊モノのおもちゃ)見せてこようかな?」
「お姉ちゃんたち、久しぶりなんだから邪魔しちゃダメよ」
「わかってる。見せたら戻ってくる!」
 
「これ、ぼくのギアトリンガー!」
「いいね、かっこいい!!」
「ちょっとやってごらん!ここを…そう!!(ギァーートリンガー‼︎チャラッチャララーン)そ、そ!打って!そう!!(ズダダダ…ダダン)またやりたくなったら言ってね、じゃね〜」
 
本当にすぐ降りてきた。親指立てて満足気👍
 
低学年の頃はケンカにならないか、安全に遊べているかやんわりと気を配っていたけれど、もうそんな心配はいらない。大きくなったからこその悪さも…彼女たちに関しては信頼していいと思っている(今のところはね)
 
私はおやつの用意だけしておけば良い。
ふっふっふ、今日は業務用の大きなバニラアイスを買っておいたのだ。
カラフルなスプレーチョコやナッツ、チョコレートソースやマーブルチョコ、塩気要員としてのとんがりコーンなんかも準備して…
 
今日はアイスクリームパーティーだ!!
 
3時。アイスクリームパーティーの準備を知っている娘がうきうきと友だちを連れてリビングに降りてくる。
 
「じゃじゃーーん!!今日はアイスクリームパーティーでーーす♪」と娘が冷凍庫からアイスのタッパーを取り出すとみんなが巨大なアイスクリームにざわめいた。
「好きなものを好きなだけトッピングしちゃって!」
歓声をあげる子どもたち。
(私は心の中でガッツポーズ)
 
カラフルに、バランスよく整えたアイスクリームにする子、用意したトッピングを全部乗せする子、半分食べて、追いトッピングで味変する子(娘)
それぞれの性格が出ていて、面白い。
せっかくのフォトジェニックだけど、お姉ちゃんたちがキャッキャしている傍で、息子がアイスクリームまみれ、チョコソースまみれのお幸せモンスターになっていたもんだからとても写真どころではなかった。
 
はしゃぐ子どもたちの笑顔に、ほんのちょっとコロナ禍の憂さが晴れた気がした。
 
楽しい時間はあっという間。
 
誰にとっても、たった一度の2021年の夏。